物流におけるラストワンマイルとは?再配達を解決する多様なラストワンマイルのサービス

物流におけるラストワンマイルとは?再配達を解決する多様なラストワンマイルのサービス

物流業界における「ラストワンマイル」とは?

 

物流業界における「ラストワンマイル」とは、物流拠点から個人宅までの最終区間を指しています。

例えば、あなたがECサイトで商品を購入すると、宅配業者がドアの前まで荷物を届けてくれます。

この「届くまで」にはいくつかのステップがあり、最後のステップが「ラストワンマイル」と呼ばれているのです。

 

1.ECサイトで商品を購入する

2.在庫がある倉庫から対象の商品をピックする

3.最寄りの拠点に商品が運ばれる

4.宅配業者がドアの前まで商品を届ける ←ここがラストワンマイル!

ECの市場が年々拡大していく中、ラストワンマイルの物流サービスが注目されています。

Amazonも大型の独自配送センターをいくつも建設して、当日配達、翌日配達などスピード感のある配送サービスを充実させています。

 

なぜラストワンマイルが大切なのか?

それは直接お客さまと関わるタッチポイントになるからです。

さらに最後のステップとなるため、ここでの印象がサービス全体の印象に大きく影響します。

 

旅館を例にイメージしてみると、いくら綺麗な内装でもチェックアウト時に慌ただしく目も合わせてくれないような場合、あまり印象に残らない可能性があります。それより、すこし内装が古くても最後にいい笑顔で「また来てね!」とお送りをしてくれる旅館の方がリピート率が高くなることは容易に想像できます。

 

再配達の問題をクリアにするだけでなく、サービスの品質(配送時間の正確さ・スピード等)を高めることで直接購買行動に影響するため国内外の事業会社は鎬を削っています。

 

解決が急がれる「再配達」問題

荷物をかかえたまま、何度も不在票をポストに入れて帰る配達員――「再配達」は人手不足が深刻な宅配事業者を苦しめています。またトラックの走行距離が延びることによってCO2(二酸化炭素)の排出増加も引き起こしているでしょう。不在届をみてため息をつくあなたにとっても、マイナスだということは明らかです。

 

国土交通省の発表によると、2017年度の宅配便の数は42億5100万個でした。5年前の2012年度から約20%も増加しており、今後も増えていくことが想定されています。同年の「再配達」となった割合は約15.0%で、特に都市部の割合は16.4%と高くなっています。

 

宅配便は今やライフラインの1つです。高齢化にともないECの需要はこれからも上がっていき、共働きの割合が多くなる日々の中で、宅配便は今よりも身近な存在となると考えられます。われわれの重要なライフラインを維持するためにも再配達を無くすために私たちに何ができるかを考えたいものです。

ラストワンマイルは今後どのように変わっていくのか?

さまざまな再配達の課題を解決すべく、ラストワンマイルに関連するサービスも様々な形で作られています。いくつかのサービスをご紹介します。

受け取る「場所」を変える

  • コンビニ受取

商品の配送先を近所のコンビニに指定することで、注文者の都合の良い時間、都合の良い場所で荷物を受け取れるサービスです。

24時間営業の店舗を受取先にすれば、夜中や早朝であっても荷物を受け取ることができます。

 

  • 店頭受取

実店舗のある小売店において、ネットで購入したうえで店舗に受け取りにいけるサービスです。配達を待つよりも、店頭に行って受け取ったほうが早い時に便利です。

 

  • はこぽす

2015年4月に日本郵便と楽天が連携して開始したサービスです。ゆうパックで発送された荷物を郵便局などに設置された専用のロッカーで受け取ることができます。

 

  • ローミング配送(Volvo Cars)

車のトランクにネット通販商品を配達するサービスです。ボルボカーズがアマゾン(Amazon)と提携を結び、ボルボ車に限定し開始しています。2018年現在、米国の37の都市とその周辺地域で利用できるようです。

 

「受け取り方」を変える

  • スマート宅配ボックス(エスキュービズム・テクノロジー)

鍵の開閉をスマホアプリで行う「スマート」な宅配BOXサービスです。一軒家をはじめ、マンションやオフィス、駅や空港といった公共施設まで、荷物を受け取りたい場所に設置できます。

 

  • OKIPPA

手のひらサイズの特製バッグを玄関口に吊るしておくだけで、不在時でも宅配物を受け取れる“置き配”バッグのサービスです。設置スペースが不要で手軽に導入できる点がポイントです。

 

「届け方」を変える

  • .Prime Air(Amazon)

無人飛行機が自宅の目の前に荷物を置いていくサービスです。2017年3月に米国で初めて実際に行われました。

 

  • 予測配送(Amazon)

顧客が注文する前に、注文されそうなものを近くの配送センターへ予め配送しておくという「予測配送」。Amazonが保持している膨大なデータが、このような画期的なサービスを可能としています。

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