よく見るけどどう使う?実際の効果は?宅配BOXのすべて。

よく見るけどどう使う?実際の効果は?宅配BOXのすべて。

1.宅配BOXが作る現代の生活

近年、宅配BOXを設置しているマンションが増えてきました。新しい住居を探すときに宅配BOXを条件にして探している人も多いはず。そのくらい宅配BOXの存在はかかせないものとなってきています。また、最近ではマンションだけではなく、駅や街中の様々なところにコインロッカーのように設置されている宅配ロッカーも見かけます。今では存在することが普通になっていますが、もし今まで開発されていなかったとしたら、現在の物流はどのようになっていたのでしょうか。ネット通販を多用する私にとっては、想像するだけでもつらい世界が見えてきます。
さて、宅配BOXが増えてきているという実態をお伝えしました。頻繁に利用されている方は便利だなと体感していると思いますが、本当にどれだけ効果があるのかを知っている方は多くないのではないでしょうか。そこで、これまで行われてきた宅配BOXに関する実証実験を見てみましょう。改めて宅配BOXの便利さに気づくことができるはずです。

1.1 実証実験:福井県×パナソニック

 パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、福井県あわら市の進める「働く世帯応援プロジェクト」に参画し、あわら市在住の共働き世帯を対象とした「宅配ボックス実証実験」を2016年11月より開始。2016年12月~2017年3月末の実証実験をまとめた最終結果報告では、宅配ボックス設置により再配達率が49%から4ヶ月平均で8%に減少しました。それにより、約222.9時間の労働時間の削減、約465.9kgのCO2削減となりました。

「福井県 宅配BOX 実証実験」の画像検索結果
出典;https://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/06/jn170608-1/jn170608-1.html

この実証実験では戸建てにお住まいかつお仕事で在宅されている時間が少ない世帯をモニターとした実験を行いました。先でも述べたようにマンションでの設置は進んできていますが、戸建てへの設置はまだ目にする機会は多くありません。それを裏付けるように図で示す宅配BOX設置前の再配達は49%と約半数となっています。これだと受け取る側も配達する側もどちらも大きなストレスと稼働がかかっていたことでしょう。特に今回の実証実験を行ったエリアは都市部ではないため、配送にも大きな労力がかかっているはずです。
さて、その課題解決に向けて宅配BOXを設置したらどのように変わったのでしょうか。その違いは、図の右グラフを見ていただければ一目瞭然です。宅配BOXを設置して2ヶ月後には再配達率が1桁となり、実験期間中トータルで見ても8%と設置前に比べ大きく削減されていることがわかります。また、この4ヶ月間の再配達減少により、宅配業者の労働力は223時間(30日/人)の削減が想定され、いかに効果があるものかが伺えます。
しかしながら、この実験によって宅配BOXの弱点も見えてきました。まず「冷蔵・冷凍」や「大きすぎて入らない」という宅配物自体が宅配BOXに合わないという問題があります。この問題解決に向けては、メーカー側は様々な用途に合った宅配BOXの提供が必要になってきます。また、受け取る側も自身の状況を知り、家庭に合った宅配BOXを選ぶ必要があります。その他の問題としては「宅配業者が宅配BOXに入れてくれなかった」というそもそものものがあり、なんとこれが再配達理由の1番の要因でした。配送業者側も戸建てに宅配BOXがあると想定できてなければ、ただの鉄の箱にしか見えず、荷物を入れるという選択肢が出てこないのでしょう。もっと戸建てへの宅配BOXの設置が浸透してくれば、自然と解消される問題ですが、それまでの間は宅配BOXが設置されていることを表示する仕組み、また配送業者は不在時に「どこかに宅配BOXはないかな」と一度周囲を見てみるという行動が必要ですね。

2.各社が提供する宅配BOXとは?

上で述べたように、宅配BOXは便利です!しかしながら、皆さまがお住いのすべての住居に宅配BOXが設置されているわけではないため、全員が恩恵を受けることができないのが実態です。そこで、様々な会社が独自のサービスを展開しています。ただし、ユーザがどのように使うかを正確に理解し、使いたいときに使える準備をしておかなくては各社のサービスを最大限活用することができません。ということで、ここからは各社が提供している代表的な宅配BOXの使い方を見ていきましょう。

2.1 PUDOステーション

PUDOステーションはネオポストショッピング社とヤマト運輸社の共同出資により設立された、Packcity Japan社が提供する「誰でも利用できる、どの宅配会社でもサービスを展開できる宅配便ロッカー」サービスです。遠目に見るとコインロッカーのように見えますが、 PUDOステーションのロゴが入っているので、一目でわかります。
このサービスの大きな特徴は2点あります。1点目は、“1台の宅配便ロッカーで様々な宅配会社の荷物を受け取れる”ことです。これにより、どのロッカーで受け取るかを迷う必要がなく、どんな荷物でも受け取ることができます。2点目は“受け取りたい場所で、受け取りたい時間に受け取れる”です。PUDOステーションは平成31年4月25日現在で、全国に約4,000台(内、関東は約3,000台)設置されています。その中から駅、スーパー、ドラッグストア、駐車場などお客様の好きな場所を指定することで、自分だけの宅配BOXを作ることができます。また、マンションの宅配BOXとは異なり、荷物を受け取るだけではなく、発送することも可能となっております。
※ヤマト運輸社と提携している会社の荷物のみ対象
それでは使い方を見てみましょう。PUDOステーションは各宅配会社の「荷物の受け取り拠点」としてのサービスなので、まずは各宅配会社の宅配ロッカー受取サービスを利用する必要があります。そのうえで、以下の手順を行います。

「pudo 受け取り方」の画像検索結果

出典:http://www.packcity.co.jp/our_service

どうですか?かなり簡単な手順で受け取りまでが完了することがわかります。これまで再配達が多く、荷物を思うように受け取れなかった方はぜひ一度使ってみて、その便利さを体感してみましょう。

2.2 はこぽす

はこぽすは日本郵便が提供する宅配ロッカーサービスです。こちらもはこぽすのロゴが赤色で目立つように記載されているので、一目でわかります。こちらはPUDOと比べるとまだまだ設置台数は約350台と少ない状況ではありますが、郵便局やJR駅等に設置されているため、何かのついでに利用しやすいと思われている方も多くいるのではないでしょうか。
はこぽすの特徴としては、通販・ECサイト等で購入したもののうち、ゆうパックに限られている点です。そのためかなり限定された利用になります。また、こちらのサービスも発送が可能ですが、こちらもゆうパックに限られています。PUDOとは異なり、あくまでも日本郵便が自社サービスを効率的に展開するために、作られたサービスの位置づけのため、ユーザ側も不便と捉えるわけではなく、ゆうパックが便利になったと思わなければいけないですね。
それではこちらも使い方を見てみましょう。日本郵便のサービスであるため、日本郵便のゆうびんポータル及びMyPostの事前登録が必要となります。そのうえで、以下の手順を行います。

出典:https://www.post.japanpost.jp/service/hakopost/
こちらも難しい操作性はなく、渡された情報を入力するだけとなっています。限られた場所ではありますが、ゆうパックは2020年には10億個を超える物量になります。そう考えると、皆さんの身近なものですし、一度使ってみる価値は高そうですね。

2.3 ドン・キホーテの宅配ロッカー

最後に少し変わった場所としてドン・キホーテも宅配ロッカーの設置を始めています。使い方は、ユーザーが各種ECサイトで買い物をした際に、住所を特定の場所に指定すれば、ドンキ内の宅配ロッカーに商品を運んでくれるというものです。対象の店舗はこれから拡大していくようですが、ユーザー側は荷物を不在時に受け取ることができ、またドンキ側は利用者がドンキに足を運ぶことで、購買機会を増やし、店舗売上の拡大を図れるという、Win-Winの関係を築けるモデルであり、これからこのような狙いを持った企業も増えてくるのではないでしょうか。

「MEGAドン・キホーテ ラパーク成東店」内に設置される宅配ロッカー
出典:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1807/10/news070.html

3.最後に

何度も言いますが、宅配BOXは便利です。現代の生活には欠かせないものであり、各社もさらに取り組みを加速させ、より使いやすいサービスが今後たくさん出てくることでしょう。ただし、どんな良いサービスが出てきても使うみなさんが1歩踏み出せなければ、各社の努力も無駄になり、みなさんがストレスフリーで快適な生活を送ることもできません。もし今再配達に対して不満があり、少しでも早く荷物を受け取りたいと思っている人がいたら、本記事を参考にしていただき、宅配BOXや宅配ロッカーを活用してみましょう。新たな世界が見えてくるはずです。

PICK UPカテゴリの最新記事