フード配達サービスDeliverooの633億円調達をAMAZONが主導し、欧州の配達マーケットに進出。

フード配達サービスDeliverooの633億円調達をAMAZONが主導し、欧州の配達マーケットに進出。

ロンドンに本拠を置くフードデリバリー企業「Deliveroo」が米国のeコマース最大手Amazonの主導のもと5億7500万ドル(630億円)のシリーズG資金調達を実施したと発表した。今回の出資には既存出資元のT Rowe Priceやフィデリティらも参加ている。2013年創業のDeliverooはこれまで15億3000万ドルを調達しており、今回の調達資金ではロンドンの技術スタッフの増員や調理拠点であるEditionsを広げていくしている。2017年末の調達時の企業価値は約20億ドル超だったが、その後この情報は2019年5月23日現在ではアップデートされていない。

ロンドン拠点のDeliverooは計14カ国で事業展開しており、アプリから頼める食事の出前サービスで、創業者のシュー自身が自転車でレストランのメニューを顧客に運ぶところから、事業を始めている。シューは当初、自分で近道を探っていたが、現在ではマシンラーニングやコンピュータビジョンの知見を持つエンジニアを多数雇用しており、最先端のテクノロジーをデリバリーに活用している。培ってきたデータによると車よりも自転車での配送が迅速なオペレーションが可能で配達員6万人を抱えていている。

同社は約8万件のレストランと提携し、ユーザーに30分以内に食事を届けている。Deliverooはアプリ経由で注文を受け、マシンラーニングを用いた予測モデルで料理の出来上がり時刻を予測し、最適なロケーションの配達スタッフをマッチングする。スタッフが料理を運ぶのに要する時間はなんと平均で6分程度で届けている。配送ルートとマッチングを最適化することでスタッフの賃金を最大化し、ユーザーには作り立ての料理を提供している。

 

「Deliveroo」の画像検索結果

出典:https://deliveroo.co.uk

Amazonがフード配達サービスにかかわるのは初めてではなく、Deliveroo やUber Eatsとの競争に敗れている。昨年は英国でのサービスから撤退しているが米国においては事業を続ている。Prime会員のサービスに取り込むことは考えられるが、ユーザーを絞るために行うとは考えにくいのではないのだろうか。Deliverooがもつ配送ルートの最適化のアルゴリズムを利用し、物流ラストマイルのオンデマンド配送のサービスを開始するなど可能性は無限だが今のところはっきりとはしていない。

 

ラストワンマイルから一般貨物も!オンデマンド配送が造る物流の未来

Amazonが今回のDeliverooとの新たな戦略的関係をどのように活用するつもりなのかはまだ見えないが、たとえばPrime会員サービスに取り込むことはあり得る。しかしAmazonがフード配達サービスにかかわるのはこれが初めてではない。Deliveroo 、そしてUber Eatsとの競争に押され、Amazonは昨年、英国でのテイクアウト事業から撤退している。米国においては事業を続けている。

Deliverooの2018年の売上は、前年度の2倍の2億7700万ポンド(約390億円)に上るが、損失も1億8500万ポンドに膨らんでいる。DeliverooのCEOで創業者のWill Shu氏は「私個人、そして会社にとってAmazonはお手本だった。そのような顧客を第一に考える企業とともに働けることをとても楽しみにしている」と発表文で述べており、今後のAmazonとDeliverooの次の一手がすごく楽しみだ。

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