矢野経済研究所、物流のラストワンマイル市場の実態と展望を発表。堅調な拡大傾向を予測。

矢野経済研究所、物流のラストワンマイル市場の実態と展望を発表。堅調な拡大傾向を予測。

矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)はラストワンマイル物流市場を調査し、分野別の物流スキームと動向、課題や将来展望などをまとめた(資料は矢野経済研究所で購入することが可能である。https://www.yano.co.jp/market_reports/C61105200

2018年度のラストワンマイル物流市場規模は、前年度比13.7%増の18300億円と推計した。宅配便がラストワンマイル物流を担う大きなインフラであり、宅配便の取扱個数拡大、配送単価の高騰とともに、ラストワンマイル物流市場規模も拡大している。

・物流スキームと動向について

また調査では、ラストワンマイル物流市場を

通信販売:店舗ではなく、メディアを利用して商品を展示し、メディアにアクセスした消費者から通信手段で注文を受け、商品の販売を提供をする方法(テレビショッピングや通販サイト(有名なものはAmazon)などがこれに当たる)。

ワンタイム型デリバリー:ピザや寿司などの出前、ファミリーレストラン・ファストフード等の既存店舗を活用したデリバリー事業等(店舗が独自に行う出前はもちろん、出前館やUber eatsなどこれに当たる)。

定期販売型デリバリー在宅配食サービスや生協の個配など配送先や配送頻度などがある程度決まっているデリバリー事業等(近年ではAmazonが通信販売とは別に、日用品に対しても定期販売デリバリーを提供している)。

個人間宅配:個人がSNSやサイトを利用し商品を展示し、SNSやサイト上で個人から注文を受け、商品の販売を提供する方法(個人が出展するオークションサイトやメルカリなどがこれに当たる)。

これら4分野で設定しており、上記スキームでは通信販売分野が市場全体の概ね半数の割合を占めた。

出展:https://response.jp/article/2019/07/24/324775.html

併せて動向として、2019年度のラストワンマイル物流市場規模は19200億円、2020年度には2300億円という予測もたてている。市場全体の半数を占める通信販売が拡大傾向であり、これに牽引されるかたちで今後も堅調に推移すると予想している。

・課題と将来展望について

一方、課題として挙げたことは、通販市場の荷物量はいずれピークを迎える可能性があり、配送を担う人員不足やドライバー不足に対する根本的な解決策がないことである。将来の展望として、IoTAI、ロボット(ドローン)を活用した新しいアプローチで物流を構築する新規参入事業者が登場することで課題解決に向かえば、市場は活性化していく見通しとのことである。以上が調査の概要だ。

アマゾン、ドローン配送を開始! 数カ月以内に商用化サービスに展開へ。

本サイトでも以前取り上げたが、例えばAmazonが自社ドローンの開発に取り組むなどして、各社新しい物流アプローチを構築しようとしている。物流のラストワンマイルでの従来の配送に囚われない解決策を生み出す必要性を各社感じとっていることが伺える。

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