ゼンリンが提供する「配達アプリ」物流のラストワンマイルに欠かせない地図精度

ゼンリンが提供する「配達アプリ」物流のラストワンマイルに欠かせない地図精度

ゼンリンデータコム(東京都港区)が昨年末にリリースした「配達アプリ」はこれまで配送員が行っていた作業を効率化する驚くべき機能を兼ね備えていた。

配送員はこれまで各拠点に出勤し、担当のエリアの印刷された紙の大きな地図に配送先をマーキングしその地図を見ながら配送していた。紙の地図に印をつけ、荷物を積み込むだけで1時間程度かかり、地図を見ながら配送するのは大変且つ、非常に効率の悪いものだった。

配達アプリは初月無料の月額1600円。「配達スケジュールと行き先が一目でわかる」機能を搭載しながら、ゼンリン住宅地図の「細かさ」を併せ持っている。

配達先を検索し、荷物情報を登録すると配達先の住所がMAP上にPINがたつ。荷物の配達時間に指定があれば配達時間を登録でき、また宅配ボックスの有無などもひと目で分かる。配達効率を高めるために欠かせない情報を詳細且つ簡単に登録できるようになっている。

紙地図の弱点だった「地図の更新」を克服しつつ、配達効率を高めるための機能を数多く搭載したツールが配達アプリだといえるだろう。初月は無料で展開しており、すべての機能を1ヶ月間無料で使うことができるのも魅力のひとつだ。

配達アプリを試験的に導入しているラストワンマイル協同組合(東京都府中市)の志村直純理事長は「これがないと商売にならない」と発言している。
ラストワンマイル共同組合は、EC市場の拡大とともに到来した「宅配危機」にあって、同協同組合会長の志村氏が旗振り役となり中小運送会社25社が結集、昨年4月に立ち上がったばかりの組織だが、すでに首都圏を中心に3000台以上の支配下車両を駆使し、割安な料金と安定した配送品質を武器に宅配業界を席巻している。荷主(EC事業者)からの引き合いも数多く寄せられていて、最近は長尺物や大型荷物に特化した配送メニューを用意。ECフルフィルメント向け拠点を運営する3PL会社や大手アパレルメーカーとの取引もスタートさせている。

配達現場では、3分の遅れが命取りになる。プロの世界では1件に1分かけられない。素人とプロでは3分違ってくる。3分違うと100件で300分(5時間)変わってくる。
ラストワンマイル協同組合の志村直純理事長

ゼンリンデータコムは2021年までに1万件のアクティブユーザーを獲得することを目標としている。

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